ガラスの靴を脱ぎ捨てて感想
大人である以上働かなくてはならない。見るのは夢では無くて現実的な生活。
ガラスの靴なんて無いのは知っているけれど、青い鳥を探してしまう。
オール社会人百合と銘打ってる通り出てくるのは全員社会人(小説家を社会人に入れて良いかは知らないけど)
読んでて幸せになれる短編集でした。
表紙とか裏表紙を見て気になる人は買っちゃいましょう。
以下若干ネタバレ含んだ感想集
ガラスの靴を脱ぎ捨てて。
大人と子供の違いは酒だ!と言わんばかりに飲み会描写。そして落ちもお酒。素直になれない所や壁を作ってしまっているのも大人な感じ。
ハッピーエンドを目指して
展開に困ったらリアルであったことをそのまんま流用する展開が個人的にはあるあるな感じでしたw
小説家を社会人に入れて良いかどうか悩んだのは編集と小説家の距離感でしょうか?ガラスの靴を脱ぎ捨ててと逆の答えを出してしまってます。
どちらが正解と言うわけでは無くてそこで揺れ動く心情が大事なので私はどっちも好きです。
塵も積もれば愛となる
社会人の二人の休日。直接描写されてない部分を想像するような作品山も落ちも意味も無くイチャつく二人を眺める作品
しあわせを分けなさい
結婚式から日常に戻っていく話。大人ではあっても一人前では無い。それでも好きな人の為なら社会人として頑張っていける。まっすぐなアキに対して陽子が困惑してるんでしょうかね?アキが一人前になったら陽子はかまってあげられなくて逆に萎えそうw
春の嵐をまだ知らない
オタクは推しを語ると語彙をなくす。社会人が現実的に見てしまう夢のようなお話。「推しの幸せがオタクの幸せだから」はまさにそうなんだけど…タイトル的に今後は波乱な展開なんでしょうね。
新しくして二人はこの先も
塵も積もればが日常のお話ならこちらは日常を脱却するお話。と言っても日常は日常。ゴミ出しや整理整頓がルーズになって言った結果の内容。
ついでに結婚してる夫婦が別れる原因と言うのはこの作品のような些細なことの積み重ねが多いそうです。
そのことについて、愛について、話し合える二人はこの先も幸せでしょうね。
となりの楽園
大人だからできる逃避行!社会人としての責任なんてしったこっちゃないって感じでバカンス楽しんじゃってます。短編集の中ではこの作品が一番好きです。日常から一番遠い所に行ってて画面も華やかな部分が多いからかな?
個人的には眼鏡っ娘の多さが素晴らしかったです。