落果聖のたいにーblog

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カヌレ スール百合アンソロジー  感想

百合アンソロ多くね!?
それはおいておくとしてスール百合アンソロジーカヌレ
マリア様がみてるは百合界隈の教養として成立しているのか、まんまなタイトルで出てきてしまいました。普段なら個別の感想を並べるのでしょうが数が多いし、何よりスールと言う単語がそのまま使えてしまう現状を考察する方がよっぽど楽しそうなので感想と言いながら特に感想はありません。(これがすごい的なのがあまり無かった)

 マリア様がみてるが最初に刊行されたのは1998年という時点でまだ生まれてない人も居るのではないでしょうか?比較としてテレビ版エヴァンゲリオンが1995年です。
 リメイクがされているわけでもなく、エヴァのように世間的なブームにでもなったわけでも無い。でもスールで学園の先輩が後輩を一対一で指導する内容とわかってしまう。(もちろん変化球的なのはありましたが大前提として)

 これはゲーム=ファミコンみたいな現象なのでしょうか? さすがにこの認識で生きている人間は今時いないでしょうけれど、マリみてが出てから特にブレイクスルーが無かったことの証拠になるのでは無いでしょうか?

 日常系のサブジャンルとして百合が存在することがほとんどで、百合そのものを題材にすることはほとんど無かったのでは無いか。女の子が大量にでてくる作品であれば近年ではアイドル物が数多く存在しますが、そのメインに少女と少女の関係性を扱った物を知りません。ほとんどが一部分にエッセンス的に存在しています。

 それを二次創作で個々人が勝手に解釈してるのが百合の現状でしょう。

 少女歌劇レヴュースタァライトがそういう状況を打破できたかも知れません。(ほとんど告白しているようなことをしているのが9人中5人)演劇のように戦いながら心情の発露や変化を表現しています。

 百合と言うジャンルが少女と少女の感情と関係性を描く物ならば、新しい感情表現や新しい関係性の開拓が今後必要になっていくでしょう。
 そうじゃないと30年後もスールと言ってそう。